あべくまの乗っ撮り絵日記


☆平成16年2月15日 ( 日曜日 ) 

毎年恒例、冬のお楽しみの磐越西線D51運転ですが、試運転に引き続き本番にも行ってきました。
今年は、高校の同級生Y君(鉄道趣味のお師匠さんの一人)と、いわき市在住のFさんとご一緒でした。

この日の追っ駆けも、恒例になった安子ヶ島〜磐梯熱海の道路からの俯瞰で始まりました。
ここは国道49号線の脇から気楽に撮れる所ですが、晴れたり曇ったり吹雪になったりと目まぐるしく変わるお天気に、前途の多難さを感じました。

安子ヶ島−磐梯熱海にて

風にあおられて煙が舞っていました。ここでは、恒例のキャブ流しにも挑戦しました。


列車を見送り、すぐに車をスタートさせました。
次は、ここも恒例の磐梯熱海〜中山宿の直線築堤を考えていましたが、駐車場に車を入れてから気が変わりすぐ横の斜面を登りました。
ここも有名撮影地で既に人が一杯でしたが、何とか入れていただきました。

列車を待つ人達 この頃はまだ薄日が差していました

待っている間は薄日がさしたりしていましたが、列車が来る頃になって急に雪が降り出しました。


雪のためにAFも効かず、露出もころころ変わって・・・。雪降りの中の撮影は難しいです。

磐梯熱海−中山宿にて

だんだん強くなる雪の中、猪苗代の発車を目指しました。
猪苗代は地吹雪の常襲地域ですが、この日もそうでした。
地吹雪が弱まり、少し見通しが良くなった時の様子です
いつもの踏み切りに行きましたが、線路からちょっと離れると列車も見えなくなりそうな猛吹雪で、いつもなら車が何台も並ぶのですが、この日は私たちを含めてほんの数台だけでした。
遠くから発車の汽笛は聞こえましたがその姿はなかなか見えず、警報機が鳴ってからしばらくして、急に現れる様な感じで通過していきました。


猪苗代−翁島にて

D51は、猛吹雪でたちまち降り積もった雪を蹴散らして、いきなり姿を現しました。
綺麗な雪蹴りに、思わずアップで1枚・・・。

猪苗代−翁島にて


今年は喜多方まで延長されることになりました。会津若松からは列車の後部にDE10が連結され、プッシュプルでの運転になります。
途中の塩川駅では、会津鉄道から乗り入れて来る8500系気動車と交換になるのですが、試運転の時は上手く並びは撮れませんでした。
今回リベンジで再度塩川へ行きましたが、試運転時と違い人が多いのに驚きました。

上りの会津鉄道からの乗り入れキハ8500系2連はほぼ定時でやって来ましたが、下りの「SL&DL会津喜多方号」(喜多方行き)は20分ほど遅れてやって来ました。
D51と会津鉄道の気動車の顔合わせ
「SL&DL会津喜多方号」と 8216D「AIZUマウントエクスプレス」   塩川駅にて

交換のために遅れてしまったキハは、そそくさと発車してきました。おかげで試運転では撮れなかった、D51とキハ8500系の並びが撮影できました。

さて、客車列車の戻りは、塩川駅南方の国道121号線の陸橋のあたりで待つ事にしました。
相変わらず雪は降り続き、煙も横に流されて良く見えませんでした。
後押しのDE10も珍しいので、撮影してみました。

塩川−笈川にて


陸橋の袂のコンビニ駐車場でお昼を食べた後、午後の部に備えて移動しました。
午後は毎回お馴染みの、広田駅の手前にカメラをセットしました。
雪は止みましたが風が強く、煙が真横に流されてしまいました。

広田−東長原にて

撮影後裏道を通って国道49号線に入り、磐梯町付近に先回りしました。
まだ追っ駆けの人達は来ないため、県道のすぐ脇に比較的楽に場所を決める事が出来ました。
やがて遠くからドラフトの音が聞こえてきましたが、なかなか姿が見えませんでした。
そしてカーブの向こうから猛然と煙を噴き上げてD51が姿を現しました。
カーブの直前で空転を起こしたため、かなりスピードが落ちていました。
このカーブの直前で空転発生。スピードが落ちていました。
東長原−磐梯町にて

ここは道路のすぐ脇であまり駐車スペースが無いため、今まではなかなか車を止める事が出来ませんでした。
今回はかなり先回りしたおかげで、このお手軽ポイントで撮影する事が出来ました。
撮影地はお手軽でも、列車にとっては急勾配の難所です。この先にはカーブがあり、カメラを構えている人が居るのでしょうか、乗務員さんも身を乗り出して安全確認していました。
思わずカッコイイ!と言ってしまいました。大きい画像も有ります。 (クリックすると大きい画像も見られます)
東長原−磐梯町にて

次に移動した先は、磐梯町の定番築堤でした。
ここは爆煙が期待できますが、今回は雪と風で撮影条件はあまり良く有りませんでした。
通称「ぶっとび築堤」 強い横風の為に煙がうねるので有名です
磐梯町−更科信号所にて

この日最後の撮影は、猪苗代駅の発車にしました。
雪はもう止みましたが、薄暗くなり露出的にはちょっと厳しくなりました。
ここでも降り積もった雪を蹴立てて走る姿が見られました。

猪苗代−川桁にて


[おまけ]

磐越西線の冬のD51運転は毎年の定番であり、とても楽しみな行事です。
今年は試運転は晴天、本番は大荒れのお天気と、まるで様相が違う光景が見られました。
愛車ウィングロードの「銀星号」 ちょっと吹雪の中を走ったらこんなになりました。特に本番の15日は地吹雪に遭遇したりして、運転には非常に神経を使いましたが、上下とも停車駅が多い事もあり、沿線で何回も撮影する事が出来ました。

また、今回は特に、無理な路上駐車はしないように心掛けました。
早めの移動と撮影場所の選択で、これはどうにでもなる事だと思いました。

猪苗代付近では猛烈な吹雪に参りましたが、タクシーを使って移動している人を何人か見かけました。
遠方から来た人なんでしょうね。
お金は掛かるでしょうが、慣れない雪道で苦労するよりは格段に楽でしょうね。
行き帰りにはビールも飲めるし・・・。
遠くに行く時は、私もちょっと考えてみようかなと思いました。

写真はちょっと吹雪の中を走った後の、愛車の顔です。
コンビニで止めた時はもっと雪まみれでした。




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